街道を行っちゃったりする
- 2018.11.26 Monday
- 13:47
JUGEMテーマ:旅行
今年は明治維新150周年。
否定する向きもあり、一種のテロリストだとする考えも少しは頷くことができる。
他に日本の侵略主義ガーと喚く馬鹿については、軽蔑して無視するのが良い。
ただ、勝者側からの明治維新だけを知るというのは、道理がいかない。
我輩は物心つく頃から悪い癖があって、何事に対しても裏側を覗かないと気が済まない性分だ。
勝利した側よりも、敗北し、勝者によって歴史から消された存在に対する、不思議な共感とカタルシスが、我輩の心情の奥底において強く存在する。
そうだ、会津へ行こう。
数カ月前に、思いついた。
日本全国の酒を嗜んだが、どのような酒造会社であっても、間違いのない酒を造るのが会津。
司馬遼太郎の会津への深い同情については、書籍などを通して知っている。
侍を中流家庭のサラリーマンに模した、その原点は会津藩ではないかと個人的には思っている。
創業し、その後、社長より追い出された吉祥寺のゲーム会社で、大変優秀な宣伝マンのS君は会津出身で、それを誇りにしている。
幕末、鳥羽伏見の戦いで戦死した、日本において最も日本人にふさわしい和歌を辞世として遺した幕臣佐々木只三郎は会津藩藩士。
ただその前に、今までの自分の旅行方法について、少し見直しの時期に来てるというのもある。
我輩が提唱している「プチ貧乏旅行」というものだ。
ある程度の収入とかあるが、一流ホテルに泊まって、日々から離れた贅沢を一切拒否し、ギリギリの予算をあえて自分で設けて、体力消耗が酷くない程度の貧乏旅行を楽しむというものだ。
旅行ライターの下川裕治翁が、この種の旅行を得意としているが、翁の場合、「安ければうれしい」というスタンスであり、なおかつ翁の書籍を読むと、疲労を積み重ねる旅行しか目に入らない。
これは旅行記の締め切りがあるため、どうしても無茶な予定を組んでしまうと説明している。が、我輩自身、少し不思議に思う点がある。締め切りとあるが、ノートPCとテザリング用のSIMフリー・スマホがあれば、どこでも仕事ができるのでは…と。
あるいは意地悪く考えれば、体力が持たないから早めに帰るという言い訳かもしれない。
とまれ、こういう点については、翁とは違う。
連休という限られた日数こそあるが、仕事を一切考えない。
もし臨時の仕事が入った場合、対応できるように準備し、なおかつその準備したモノが旅行をサポートするようにする。
宿はできるだけ、事前に予約する。到着して探すのは、体力を失う。
宿探しの基準について、これだけは譲れないものを決めておく(ちなみに我輩は、空冷があることと、駅から近いことであれば、シャワートイレが共同であっても、多少治安が怪しげでも問題ない)。
時間と金を比較する場合、時間節約を優先するが、その手段について安い方を選ぶし、選択肢が多い国を優先的に選ぶ。
色々ありすぎて、書ききれないし、今回の日記のテーマではない。
ただ、こういう旅行方法は、海外では時として命に係わる場合がある(実際、タイでそういう目に遭いすぎた)。
であれば、どこが問題であったのか、どういう風に改善したら良いのか、それをも見直す旅行がしたい。
会津への道のりは、自家用車(「雪風」 ホンダ・フィット。我が愛車)で行くことにする。
地図を見ると、いきなり行くよりは、途中で白河、そして帰りに大洗へと回り込むコースが体力温存によさそうだ。
そして、途中には多くのショッピングモールがある。
別にアウトレットのブランド品を買うのではない。
宿泊するホテルなどで、いつも通りの宿泊方法を見直し、不足のものをそこらで買って整える。
逆に使えないものは、ホテル側に迷惑だが、捨てていくことにする。
旅行道具の棚卸みたいなものだな。
この3泊4日の旅行について、ポツポツと書いていきたい。
実は会津への関心、旅行方法の見直し以上に、充実した内容だった。
「街道を行く」のようなものとはいかないが、発見の多い旅行であった。
そして何よりも、福島県が良い所に思えてきたのだ。
会津地方は同じ福島でも中通りや浜通りと比べて
天気、気温も変わる土地柄ですのでご注意を。
良き旅を。
ありがとうございます。
本当に不思議で、何とも素晴らしい旅でした。
会津の空気が100年経っても変わっていないことに、何とも感動しました。
仰る通り、住むには厳しい場所ですが(地元の皆さんが異口同音にそうおっしゃってましたw)、また行きたい場所です。