普段着ることができないからぼったくられる
- 2018.01.14 Sunday
- 12:39
どう考えても計画倒産としか思えないが、まあ、その後のニュースにご期待と言ったところか。
しかしつくづく思うのは、この手の和服ビジネスは葬儀ビジネスや結婚式ビジネスとそっくりなんだよな。
普段しない、情報がないから、好き放題にぼったくることができる…見栄を刺激し、「一生に一度だから」「親類縁者へのメンツもあるから」「故人を喜ばせるから」てなもので、何とも気持ち悪い。
不動産取引とかであれば、宅建の資格がある…これは、一生に一度の買い物に際して、知らない人がぼったくられないようにするための取引ができると言うより、取引するならきっちり法律守れよ、さもなくば…というものだ。
葬儀や結婚式のそれらの業者に、そういうの、なかったよね?
ましてや今回のこの事件でも、あるわけないか。
ただ、一番思うことは、結局のところ、和服が着られなくなったのが最大の要因であるわけだ。
安物チェーンの衣類のように、ワゴンで帯が売られてたり、TVCMで意識高い系っぽくヒートなんちゃら長襦袢で冬も快適に…ってなことがないわけだ。
嘆く前に、時間に追われる時代の流れに沿う新しい和服を開発してこなかったというのが、今回の詐欺事件やかつて頻発してた押し売り商法(それ以外の表現がない。「ただで着付けを教える」って言って、その後で何百万のローンを組ませるって、どこの馬術クラブだ)ばかりしてきた業界の無能さを嘆けっての。
昔、セパレートタイプで着やすくした和服があったが、あれから何かしら発展したか?
草履や足袋ではなく、靴に似合う和服をデザインしたことがあるのか?
背広と同じように手入れしやすい、ハンバーにかけられる和服はあるのか?
値段も、吊るしで買えるくらいのがあるのか?
特別な着付け教室に行かなくとも、シャツやジーンズを着る感覚の和服を開発したことがあるのか?
洗濯機で洗って干せば、型崩れしないのは作れなかったのか?
多くのアパレルメーカーは、企業努力を繰り返し、ライフスタイルに合わせた製品を世に出してきたが、相変わらず畳敷きの埃臭い部屋の中で、「和服は特別ですのよー」な上から目線での商売しかしていないってんなら、潰れろ。
我輩自身、和服は好きだ。
なんだかんだで日本の気候にあるデザインとなっている。
だが、普段から着れるのかと言えば、完全否定したい。
忙しい平日も、いろいろする休日も、クローゼットから出してささっと着ることができないものを、なんで普段着にできるか。
普段着にできるくらいに「進化」したものであれば、今回のような事件は起こらなかったとも言えるのだ。
おおよその値段も分かるから、ぼったくりだと判別できる。
着付けの人がいなくとも自分で着ることのできる「進化」した和服であれば、混乱なぞしない。
にしても、「一生に一度」って、何百万もするんだ…我輩は結婚できないが、同い年が二十歳を迎える娘を持ってて、そのために積み立てた貯金を…という報道を聞き、なんともやるせない気持ちになった。
てか、ウォーキングシューズを履いて、現在に合わせて「進化」した和服を海外旅行で着たいものだ。
正直言って操作性やカメラワークに難はあるものの、骨太なゲーム性や盛り込まれたネタの数々は素晴らしいの一言ですね。
やればやるほど新しい遊び方が発見できて奥の深いゲームデザインに感服いたしました。
ブログを拝見して現在はゲーム業界を引退された事存じ上げておりますが、こんな素晴らしいゲームを発案されシリーズの開発に携わった事自体が羨ましいです。
私もゲーム開発者だった時期があるのですが、無難な量産品の様なゲームにしか関われずに開発人生を終えてしまったためこのような個性的なソフトに関われた開発人生に憧れを感じます。