ぼんのう

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転職についての総括 その2 履歴書について

2010.04.16 Friday 11:02
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    予定では、「解雇された直後に行うこと」を長々と書きたかったが、
    その「行うこと」と関連して、先に履歴書とかについて。

    日本の企業文化は、本当に馬鹿丸出しであるが、
    その最大の馬鹿文化は、年齢差別である。

    「あれ?日本では、法律で禁止されているのでは?」

    そう思われるだろう。
    ところが実際のところ、その法律に大きな欠陥が存在している。



    改正雇用対策法 第10条

    事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。


    うん。
    確かに「募集及び採用について」と書いている。
    でも、この法律には、以下の「適用外」とする条件が付随している:



    1号 定年年齢を上限として、当該上限年齢未満の労働者を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

    2号 労働基準法等法令の規定により年齢制限が設けられている場合

    3号のイ 長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

    3号のロ 技能・ノウハウの継承の観点から、特定の職種において労働者数が相当程度少ない特定の年齢層に限定し、かつ、期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

    3号のハ 芸術・芸能の分野における表現の真実性等の要請がある場合

    3号のニ 60歳以上の高年齢者又は特定の年齢層の雇用を促進する施策(国の施策を活用しようとする場合に限る。)の対象となる者に限定して募集・採用する場合



    一番の問題は、この中の

    3号のイ 長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

    の乱用が酷いという実情を、休職期間中、痛いくらい実感した。

    この文面、一読して理解できる人は、それほどいないだろう。
    内容が非常に曖昧すぎて、何が書かれているのか、判らない。
    だが、この曖昧さを利用して、企業は年齢だけで不採用としている。

    「キャリア形成」?
    まず、企業はこの「キャリア」が何であるのか、知らせる義務がない。
    具体的に、どのような「キャリア」、細かく言えば、仕事における技能、スキルが身につき、どのように会社の集積に繋がる人材になるのか、それを教えてくれるということはない。
    そして、その「キャリア」として一人前になるための「期間」とは何か、一切呈示されることはない。

    年齢上の理由だけで不採用することができるという、絶対前提として成立した法律なのである。

    乱暴にまとめて言えば、この一文を記載しておけば、
    あるいは書類審査で年齢から落としたい場合、メールにこの一文を
    記入しておけば、関係各庁からお叱りを受けることはない…というものだ。
    募集では年齢制限は記さないが、この免罪符だけで、選別をしても許されるという法律だ。



    この法律が、どんな政権が来ようと、改まることはない。

    だとしたら、書類審査で年齢から落とされないようにするには、どうしたら良いのか。

    至極簡単、だが非常に面倒臭い方法が一つある。
    こちらのブロガー様からすれば、糞文化の一つだとして扱われるだろうし、我輩もその点については、100%同意したい。
    だが、日本国内で就職をしたいという覚悟があるとすれば、この方法しかないのだ…それは





    履歴書を手書きで書く事。




    呆れるでしょー?
    我輩も呆れてしまうが、重厚長大の基幹産業であろうとも、
    軽薄短小な似非IT企業であろうとも、
    手書きであれば、年齢のハードルが若干下がるのだ。

    理由について理解できれば、おめでとう、あなたは立派な日本人だ。
    ただ、雇用する側からしても、理解できることでもあるのだ。

    先ほどの海外ニート様の意見とは正反対であるが、手書きであることのメリットは、

    「我が社のために、わざわざ直筆で…」

    という精神論にあるのではない(いや、全くないと言えば、嘘だけど)。
    前職で採用する側の人間だった経験からすれば、手書き履歴書のほうが、安心感が抱けるものだ。


     ・文面の構成を考えて書いているのかを判断。

    手書きをすれば判るが、狭い枠の中で、伝えたいことがキチンと、整理され、なおかつ丁寧に納められているのかどうかが見られる。
    無論、鉛筆で下書きをして書かれていれば確実だし、アドバンテージにはならないが、最低限の「常識」である。
    虫眼鏡で細かく書いていたが、それでも足りなくて、枠からはみ出したり、逆に白いスペースが目立つのであると、前述の「我が社のためにわざわざ」と言う気持ちの前に、「大丈夫?」と思ってしまう。
    相手の立場に立てば、なんとなく判るでしょ?


     ・読める文字を書くことができるかを判断。

    我輩の黒歴史になる、日本語学校での日々…。
    ただまあ、今思い返しても、いくつか「なるほどな」と思うことがあった。
    面接の日に、筆記試験があった。
    形だけのもの?…と思ったが、後で聞いたところ、

    『学生にも読める日本語が書けるかどうかのチェックです』

    とのこと。
    なるほど…そういえば、エージェントに渡してたのは、PCで作成した履歴書だった。
    社内のLANやら、ペーパーレス云々と言われているが、全ての企業がそうであるはずがない。
    下手な文字であっても、読むことのできる文字を書くことができるかが、気になるのであろう。
    IT化って、万国共通、全社一律じゃないんだよね。


     ・書かれていることではなく、書き方で常識を判断。

    職業訓練学校時代、面接術の教官は副業(?)で、多くの会社の面接官を請け負っていた。
    人事部や人事そのものを統括する部署のある会社は、多いようで結構少ない。大企業は当然あるとしても、大抵は社長か、あるいは総務を担当している人間が兼務するケースが多く、教官曰く、そういう会社は例外なく、採用についてのスキルは皆無だと言う。そういう所では、奇にてらうものを提出するかどうかで、書類選考が成功するか、甚だ難しい…というのも、これこそが「運」以外の何物でもないからが。エキセントリックな社長であれば、奇抜なものを提出すれば「会いたい」と思うだろうし、逆に四角四面の経営をする社長であれば、そのままシュレッダー行き…。

    『常識が試されるのが、書類選考です!』

    教官は喝破した。
    あたりまえ?いやいや、教官は多くの書類を見てきたそうだが

     ・赤インクで書いてきたやつ
     ・写真ではなく、プリクラを貼ってきたやつ
     ・家族構成にペットのハムスターまで入れたやつ

    とか…。
    そこまで酷くなくても、日本の会社は極めて保守的であることについて、どうこう言うことは意味がない。保守的であれば、それに従うしかない。
    履歴書で書かれていることではなく、書き方全体が重要だとのこと。

    『プロの人事は、社会における常識がどのくらい身についているのか、(履歴書の書き方一つで)見抜けることができます』

    保守的であるが故に、Word等で作成されプリントアウトされた履歴書を見ると、殆どの会社では、人事の素人玄人問わず

    『社会における常識がない』

    と見做されてしまうそうな…厳しいものだ。



    職務経歴書については、WordでOK。
    但し、署名は手書きで、捺印も忘れずに…こういうところでも、
    チェックされるとのこと。

    また、これはあるエージェントから教わったのだが、
    経験の中でなしえたものについての、ポートフォリオを作成するのが良い。
    ゲーム制作であれば、今まで関わってきたゲームソフト商品のパッケージ画像、ゲーム説明、関わった内容を。
    それでなくても、たとえばメーカーであれば、自分が開発に加わった製品の画像、製品説明、関わった箇所など。
    副資料でしかないが、面接における話のきっかけになったことが多かった。



    ついでに言うと、履歴書って実のところ、以下の箇所以外、全く読まれていなかった。その箇所とは



       退職回数と理由
     

    これはね…仕方がない。
    雇用側からすれば、当然心配することだもんね。
    面接で訊かれたら、全部隠すことなく、ありのままに伝えよう。

    ちなみに「趣味」とかの欄が面接にどのような意味があるのか、考えたことはあるだろうか。
    あれは別にアドバンテージとか関係ない。
    前述の職業訓練学校の教官曰く、

    『話題につまった時の、セキュリティ』

    とのこと。
    面接される側と同じくらいに、面接する側、しかも人事のスペシャリストではない人間であればなおさら、緊張する。
    雇う側として、企業の役立つか以上に、どんな人間であるのか、知るのが面接(らしい。教官の受け売りなので)。
    しかし質問しても、やがて質問することが少なくなってくる…気まずい沈黙が流れる。
    そこでの助け舟が、「趣味」だとのこと。
    だからここについては、反社会的ではない限り、弾け飛んだものが良いようで…。



    書いていく内に、写経の気持ちになっていくのが、履歴書書き。
    功徳がどのくらいあるのか、判らないが。
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    コメント

    履歴書については、手書きが無難であろうな。
    もう一つ現代ならばのチェックポイントがある事を推測してみた。

    その書類の文章が、コピペでは無い事。

    勿論、一般的に書き方のフォーマットは決まっている。
    しかし、本人が書いたのかも解らないモノでは判断不能だからねぇ。
    履歴書のコピペでググってみると出てくるものだなぁ・・・。
    これだけ出てくるって事は、世にどれだけ出てるかって事であり。
    また、採用する側もそんな状況を知っているって事だな。
    (就職試験でのレポート提出にて、他人や他社のコピーを出した大学生が居るらしいが・・・)
    就職難で悩んでいる人が「コピペの方が効率的で良いんだ」と言っているサイトを見つけて、軽い眩暈がした。

    効率的な方法は大概教えれば誰でも出来るが、
    非効率に見える事を愚直に行えと言うのは、教えても出来ない事だよね。
    | ハリー・FOX | 2010/04/16 10:08 PM |
    ハリーどん

    逆にコピペに頼ると、怖いことが…。

    「履歴書はWordでOK」という会社があった。
    あまり希望する会社じゃなかったので、その通りに作成して、送ろうとした段、見直してみたら、別の会社のままの「志望動機」で出しそうになった。
    コピペじゃないにしても、楽だから見落としとかが多くなるんだよなあ…。

    ちなみに、別のエージェント会社に対して、Wordで作成した履歴書を提出したのだが、その馬鹿エージェント、中身についての修整を全然言わずに、勝手に数社に出したもんだから…。
    | Andy山本 | 2010/04/18 12:09 PM |
    いつも参考にしております。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。
    | 添え状の見本 | 2010/07/24 11:06 PM |
    改めてこう言われると、納得と言う感じでした。
    ありがとうございます。
    また更新楽しみにしています。
    | あろえ | 2010/09/07 11:19 PM |

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